第2回学術講演会 ノンメタルクラスプデンチャーの臨床

この都度、文京区開業、東京医科歯科大学臨床教授、谷田部優先生をお招きし、ノンメタルクラスプデンチャー講演会を開催致します。

この義歯の最大の魅力は審美性の高さにあります。そのメリットを最大限に生かすには、パーシャルデンチャーの設計原則を踏まえた上で、多くの配慮が必要となります。ぜひ、多くの先生方にご出席いただければ幸いです。

開催内容

  • 日時 平成29年12月17日(日)10:00~13:00
  • 場所 八南歯科医師会館 2階ホール
  • 演題 ノンメタルクラスプデンチャーの臨床 -適応の選択からメインテナンスまで-
  • 講師 谷田部優先生 文京区開業 東京医科歯科大学臨床教授
  • 会費 会員:無料  会員以外:3,000円(会員以外の方は別紙にてお申込み下さい)

【講演抄録】

近年、高齢者の社会活動も活発になっており、QOLの向上を考えるとパーシャルデンチャーによる欠損修復においても審美性や異物感といった感覚や心理的な面への配慮も大切になってきています。

それに応えるように、最近ノンメタルクラスプデンチャーと呼ばれる義歯を目にする機会も増えてきました。日本補綴歯科学会では2013年にポジションペーパーを出して、材料の選択から適応症例、設計の考え方、メインテナンスまで、一般臨床家がノンメタルクラスプデンチャーを行う際の臨床指針を示しています。しかし、噛めない、壊れた、緩くなった、樹脂が劣化する、支台歯がダメになったなど、装着後の対応に苦慮されているという声も聞かれます。

今回はポジションペーパーが出てから4年経過して、新たに追加された材料を含めて推奨される材料の紹介から適応症例の選択基準、設計の考え方まで、一般的なパーシャルデンチャーの設計の考え方をベースに分かりやすくまとめてみたいと思います。

またノンメタルクラスプデンチャーの基本的な設計パターンを通して臨床上注意する点やメインテナンスにおける対応などについても呈示したいと思っております。ノンメタルクラスプデンチャーに限らず、明日からの義歯臨床に役立つエッセンスを時間の許す限りご紹介いたします。

【略歴】

  • 1983年
    東京医科歯科大学歯学部卒業
  • 1985-02年
    東京医科歯科大学歯学部文部教官助手
  • 1991年
    歯学博士学位取得(東京医科歯科大学)
  • 1994-95年
    オランダ国立ACTA客員研究員(顎運動)
  • 2000-02年
    東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校非常勤講師兼任
  • 2002年-
    千駄木あおば歯科開院
  • 2003年-
    東京医科歯科大学歯学部非常勤講師
  • 2009年-
    東京医科歯科大学歯学部臨床教授
    日本補綴歯科学会専門医・指導医
    日本補綴歯科学会代議員
    日本補綴歯科学会東京支部理事
    日本補綴歯科学会誌編集委員
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